加齢黄斑変性症
(かれいおうはんへんせいしょう)

視力に最も関わりの深い網膜の中心にある黄斑におこる病気で、高齢者の失明原因疾患の1つとなっています。
以前は欧米人に多い疾患でしたが、高齢化、生活様式、食生活の変化によって、日本でも発症数が増えてきています。特に男性は女性よりも発症率が高いようです。

 

加齢黄斑変性症の検査

蛍光眼底造影検査

造影剤を静脈注射して、眼底部分の新生血管のようすを観察します。
その他、中心暗点や変視症の有無を調べるために、アムスラー検査を行います。

眼底三次元解析(OCT)検査

肉眼では観察できない眼の奥の状態を断層画像で詳細に把握します。
その他、中心暗点や変視症の有無を調べるために、アムスラー検査を行います。

 

加齢黄斑変性症の治療

新生血管の成長を促すタンパク質の働きを抑える薬、抗VEGF抗体(ルセンティス)を、白目の部分から眼球の中心にある硝子体内に注射します。
1ヶ月おきに3回注射し、その後は様子をみながら1ヶ月以上空けて必要に応じて追加します。
患者さん40人を対象とした臨床試験では、月1回の注射で1年後も全員が視力を維持。特殊な検査表で見える文字数が増えており、視力改善が認められました。

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