緑内障(りょくないしょう)

緑内障は、眼球内の圧力(眼圧)が高くなり、視神経が圧迫され傷つくことで視野が欠けていく病気です。
また緑内障の中には「正常眼圧緑内障」と言われるものがあり、眼圧が高くなくても緑内障である場合があります。これは、人によって視神経が耐えられる眼圧の高さが異なるためです。

 
 
 

緑内障の症状

最も一般的な症状として、視野の一部が欠けて見えるなどの異常が挙げられます。
しかし、10年〜20年といった長い時間をかけて徐々に周辺部の視野から欠けていく場合がほとんどで、初期には視力低下などの自覚症状がないため、自覚したときにはかなり進行している場合が多いようです。
糖尿病とともに、中途失明の主な原因疾患となっています。

 

緑内障の検査

緑内障を早く発見するには、眼圧だけでなく、眼底と視野の検査を受けることが重要です。

眼圧検査

正常眼圧は10~21mmHgです。眼圧が高くても緑内障にならないケースもありますが、21mmHg以上になると緑内障を起こす危険性が高くなると言えます。但し、眼圧が正常でも緑内障になる正常眼圧緑内障が7割程度を占めてきています。

視野検査

視野計測器を使って、見える範囲(視野)を測ります。
症状に応じて、数種類の計測器を使い分けます。

 

緑内障の治療

一度障害された視神経は元には戻りません。
しかし、眼圧を下げ、適切な治療を受ければ病気の進行を抑えることができます。

薬剤治療

炎症や菌を抑えるため、点眼薬や内服薬で様子をみます。

レーザー治療

点眼で効果がみられない時は、レーザーによる治療を行う場合があります。房水の出口にある”繊維柱帯”という部分にレーザーを当てて、房水が目の外に出やすくします。

手術治療

点眼やレーザー治療で効果がみられない時は、手術を行う場合があります。
手術、房水の出口を切開する方法と、目の外から穴をあけて房水を出す方法があります。

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